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クラピアの軌跡
外構に掛けるお金もなく、グランドカバーについては自分たちで対応しました。芝とヒメイワダレソウで迷っていたのですが、ヒメイワダレソウよりも徒長しにくいというクラピアを見つけ、ネットの評判等を検討した結果、クラピアに決定しました。一番の決め手は手間をかけずに管理できるというところです。しかし、きれいに保つには手間は必要です。この点については自分達の認識が甘かったと思ってます。植物を扱う以上、最低限の手入れは必須であり、その労力は芝と比べた場合には少ない、というのが正解なのでしょう。芝を育てたことがないので推測ですが・・・。
以下で我が家のクラピアの軌跡を紹介します。
植え付け準備について
2012年(H24年)11月~平成25年3月
2012年(H24年)の11月に入居した後、一冬かけて庭の整地を実施しました。
具体的には庭の雑草を除去し、土の表面を電動耕運機(アルミス 家庭用電動耕運機 耕す造 ATP-700WR )で掘り起こし、すべてふるいにかけて石やガラを取り除く作業です。当時は不思議と苦ではなく、毎週末飽きずにやっていた記憶があります(笑)最後に畑用に約10平米のスペースを確保し、そこを掘り下げて、その土を庭に撒きました。その土を利用して、家から遠ざかるイメージで勾配をつけて終了です。ちなみに掘り下げた畑部分には、カインズで買った培養土を入れました。
植え付けとその後の成長について
園芸店でクラピアを扱っているのを見たことがありません。ネットで注文しました。
購入履歴を見ると2013年(H25)年4月に24ポット、5月に追加で8ポット注文していいます。
我が家は日光種苗さんで購入しました。購入できるお店はだいぶ限られているようです。
当時は早く緑化したくて焦っていたのだと思いますが、追加注文はいらなかったかなと今となっては思います。
植え付けにあたっては、届いたポットのまま植えたものと、株を小分けにして植えたものがあります。株を小分けにしたほうが若干早く緑化が可能なのかなというイメージです。なお、株を小分けにする際はクラピアの場合は株をポットから出し、ぶちぶちと左右に引き裂いて新しいポットに植え替える感じで大丈夫です。半分にした株をさらに分けて、最初のポットの4分の1の大きさにしても全然平気でした。新しいポットに入れたのは、庭土でしたが全く問題ありませんでした。また、わざわざポットに分けなくても伸びたランナーをハサミで切り取って、繁殖させたい場所を少し掘って土をかけとけば十分成長してくれます。乾燥しないように水やりはしたほうが良いです。
植え付け1年目
2013年(H25)の4月に植え付けました。
1年目7月の写真↓
1年目8月の写真↓
恐ろしいほどの成長スピードです^^;
1年目10月の写真↓
1年目でほぼ全面にいきわたっています。
ただ、日が当たりにくい部分は土が見えていた記憶があります。
植え付け2年目
2年目の4月の写真↓
一面にかわいらしい花が咲いています。ミツバチがすごかったです^^;
2年目7月の写真↓
赤枠で囲ってありますが、10㎝程度の段差はまったく無視して侵入してきます。畑に侵入してくるとすごい勢いで繁殖します(涙)ちなみに畑からはみ出しているのはスイカの苗です。ちょうどクラピアに蔓が絡まっていい感じになります。
同じく2年目7月の写真↓
こちらも赤枠で囲っていますが、砂利への侵入に悩まされています^^;
植え付け3年目
植え付け3年目は、ごめんなさい、クラピアは放置でした(汗)放置するとどうなるのかの良い例であると、前向きにとらえることにします。
3年目4月の写真↓
この時期はだいぶ良い感じになります^^ ※冬に刈込はしてあったと思います。
3年目7月の写真↓
一面、花が咲いています。最後のまとめで書きますが、ミツバチがすごいです。ほかの場所への侵入はすごいですが、このころまでは徒長はあまりしておらず、放置でもそれなりに綺麗ですね。
3年目10月の写真↓
拡大してみていただくとよくわかると思いますが、とんでもなく徒長しています。ヒメイワダレソウと比べると徒長しにくいのは間違いないと思いますが、クラピアをきれいに保つにはある程度の手入れは必須です。
同じく3年目10月の写真↓
こちらも果樹用に撒いた肥料の影響もあり、伸び放題です^^;
3年目12月の写真↓
11月頃に重い腰を上げて、少しだけ芝刈り機を掛けました。上の10月の写真よりは多少綺麗かな。春までにもう一度きっちり芝刈り機を掛けておかないと、来年がやばいことになりそうな気がしています。
同じく3年目12月の写真↓
このような境目については、こまめにカットするしかないですね。たぶんダメだろうな~とは思いつつ、ホームセンターで、芝ストッパーという商品を買って一部で試してみたのですが、まったく効果なしで乗り越えてきました。
植え付け4年目
4年目 4月の写真↓
芽吹いてきました。やっぱり徒長していた部分の枯れが気になりますね。
4年目 5月20日
一部が徒長していたので、芝刈り機で刈り込みました。
4年目 6月11日
1か月たたずにかなり徒長しています。花も一部咲いていました。
芝刈り機を半分だけかけた状態です。
4年目 7月9日
前回の草刈りから1か月。また徒長しています
頑張って芝刈り機をかけました。使っているのは↓【手動芝刈り機 ナイスバーディーモアーGSB-2000N(20cm)】です。
クラピア用の芝刈り機はないので、芝用のものを使っています。
これだけ伸びてしまっていても、比較的きれいに刈り取ってくれます。助かっています。
果樹の一帯はこんな感じになってしまっています
新たな対策を考え中です。
4年目 9月24日
↓またまたモッサリしてきましたので刈り込みました😂
↓ごめんなさい、刈り込みも適当です(汗)
↓以前より雑草が生えやすくなっているような気がします。
特に日の当たりにくい隅は結構伸びていますね。
前から試してみたかった(1度失敗した)mcpp+アージランで除草を試みてみようと思っています。
5年目(H30)
3月4日
冬の間に、庭でサッカーをやるようになってからクラピアぼろぼろです。
5月5日の写真。もうだめっぽいです。
土がカピカピです。あまり良い土ではないので、クラピアも余り深く根付いていませんでした。
6月6日
復活しているように見えますが、雑草がほとんどです。
6月23日 雑草ばかり;;
7月7日
雑草と、クラピアですごいことになっています。
拡大してみてください。
7月11日
芝刈り機でカット。
8月12日
1か月でまたもっさり。ほとんど雑草ですね。
9月17日
電動草刈り機でカット。
6年目(H31)
2月16日
非常に悩みましたが、クラピアやめることにしました。ブログを参考に、クラピアを選択してくれた方もいると思うので、申し訳なくも思っています。
12月と1月に、グリホサート系の除草剤をクラピア全面に撒きました。(念のため2回撒きました)
直接のきっかけは、庭でサッカーをし始めたらクラピアが剥げ始めてしまったことですね。冬以外なら大丈夫なのでしょうが、クラピアにダメージが大きかったです。
あとは心の中にあった疑念。
結局、芝と手間が変わらないのではないか、むしろきれいに維持するには芝より手間がかかるのではないかという疑問をずっと抱えていました。ただ、高いお金を出して選択し、多くの手間をかけて世話をしてきたクラピアです。自分の選択が間違っていなかったと思いたい部分もあったと思います、なかなかやめる決断はできませんでした。
tm-9とか姫高麗芝とかいろいろ良さそうなものもあるみたいですが、うちはホームセンターで売っている普通の高麗芝にするつもりです。クラピアとの違いなどお伝えできればと思います。
芝生にする記録もこちらでまとめていきますので、よろしければご覧ください。
2019年10月10日
芝にしてから約半年たちました。芝は芝で大変だ(涙)
芝は芝刈りが特に大変。クラピアを低く刈るときはあまり力を入れなくても比較的刈れた記憶があります。その芝についても同じイメージでいたのですが、伸びきった芝を刈るのは非常に骨が折れました。こまめに刈れれば良いのでしょうが・・・。
クラピアは範囲外に伸びていってしまうのが大変・・・。
結論、クラピアも芝もどっちも大変です。
まとめとご質問への回答について
これまでを振りかえって、クラピアのメリット・デメリットについてまとめました。また、コメントでいただいた質問についても、ここで整理したいと思っております。
管理について
1,2年目はクラピアの間から生えてくる雑草をちょくちょく取り除いていた記憶がありますが、3年目にほとんど生えてこなくなりました。その代りクラピア自体の徒長が気になってきました^^;3年目の記事を見ていただくとわかる通り、クラピアであってもきれいに保つには手入れが必須です。ご近所のパパさん方は芝をきれいに保つため、我が家より頻繁に芝刈りをしていますので、その点では労力をかけずに管理できているものと思います。ただ、TM9といった省管理型の芝と比べた場合にどうなのかというのはわかりません。また、もう一つ厄介なのが、伸びてほしくないところへの進出です。徒長対策に年2回程度の芝刈り機での刈込、進出対策に年3,4回程度のハサミによる刈り取りを行えばそれなりに綺麗な状態を保てるものと思います。ちなみに進出対策としては、熱湯をかけたり除草剤をまいたりなども行いましたが、そこまで省エネになるわけではないのでハサミで切っていこうかなと思っています。
⇒その土地の条件により異なるとは思いますが、年2回の芝刈り機だと全然足りなそうです(汗)
ミツバチについて
我が家の立地条件(埼玉北部の片田舎)も大いに影響していると思いますが、花が咲いている時期はミツバチがすごいです。大げさではなく、一度に50匹はうちの庭に来ていると思います。(自分は100匹はいると思ったのですが、嫁さんによると50匹くらいとのことです。とにかくすごい量です^^;)このことから嫁さんは芝にしたいといっています(汗)というのも、もちろん我が家の子ども達もそうですけれど、隣近所のお子さんが蜂に刺されてしまったらと考えるととても暗い気持ちになるようです。ミツバチがいる間に、うちの庭で遊ばせるようなことはありませんし、今のところ近所で刺された方はいませんが、ママさん方の間で蜂の話題が出ると、憂鬱な気分になるといっています。ですから、導入前の方は、ミツバチが大量に来る可能性もある、ということをよく検討しておくことをお勧めします。もちろん、都心部であれば我が家のようにはならないと思います。
また、当初の目的でもあった雑草対策とすると非常に優秀です。3年もすると間から雑草が生えてくることはほどんどありませんので、クラピア自体をしっかり管理するという心構えを持って導入される分には非常にお勧めできます。
※先の徒長対策のほかにミツバチ対策として、芝刈り機で花を摘んでしまうことでミツバチの飛来を減少させることはできると思います。
⇒実際に芝刈り機を比較的頻繁にかけた(月1程度)4年目はミツバチで悩まされることはありませんでした。
ブルーベリー周辺への浸食について
masakiさまより、クラピアがブルーベリーを植えている場所に進出してくるかどうか、また、ブルーベリーの生育に影響を及ぼすかというご質問いただきました。
我が家のブルーベリー周りは、基本的に針葉樹樹皮を引き詰めています。
私が針葉樹樹皮を譲っていただいている埼玉木材チップ協同組合さんのHPには、スギとヒノキのバーク(樹皮)は平均pH=3.7と書かれております。
また、私がクラピアを購入した日光種苗さんのHPには、クラピアは土壌適応性がかなり広く酸性土壌(pH 4.5)~アルカリ土壌(pH9.0)まで植栽可能ですとあります。
以上のことから、針葉樹樹皮の土壌はクラピアには適していないとは思うのですが、実際にはガンガン進出してきています。また、樹皮のため通気性が良いこともあり、クラピアの根は非常に深く張っています。なお、毎年ブルーベリー周りについては、手作業でクラピアを取り除いていますので、生育への影響はわかりかねますが、ご指摘のとおり浅根性のブルーベリーには少なからず影響があるのではという考えから面倒でも作業しています。↓2016年10月の写真です。
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